ストレスと胃
「ストレスで胃が痛い」という状態は漫画などでも慣用句的に使われている表現でおなじみのものです。
また「腹の虫が収まらない」「はらわたが煮えくり返る」などの表現からもストレスと消化器官の関連が暗示されています。
では、ストレスが胃に与える影響とはどのようなものなのでしょうか?
生理学者のセリエによるとストレスが加わったときの生体反応として中枢神経、自律神経、免疫系、内分泌系に様々な適応反応が起こります。
しかしその負荷が大きくて適応できないときに臓器の弱い部分に出てくることが知られています。
この弱い部分には個人差がありますが比較的ストレスの影響が出やすい部位に胃の粘膜があります。
ストレスによって胃の粘膜が虚血状態になりその後の血流の改善(再還流)や胃酸の影響で胃粘膜障害が発生します。
<./p>
この状況が繰り返し起こるとストレス性潰瘍を引き起こすことになります。
なのでストレス要因を取り除くのが予防の原則になりますが、なかなか難しい場合もあります。
またマウスのストレス実験で潰瘍を発生するストレス負荷を与えているマウスの目の前に木の棒を置き噛むようにできるようにすると、ストレス性潰瘍の発生が抑制されるという実験結果があります。
このことからわかるようにストレス発散もストレス性潰瘍の予防に効果的といえます。
その他に薬物による予防法としては胃潰瘍治療に用いられている制酸剤(H2ブロッカー等)も有効といわれています。
これらの手法を効果的活用することによって胃のダメージを予防することがいいのではないか思います。